趣味:着物

きもの文化検定1級をのんびり目指すブログ。

お花見に桜柄の着物は本当に野暮なのか問題。

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お花見の季節になると毎年勃発します「お花見に桜柄は本当に野暮なのか」問題。

皆さんはどう思われますか。

私は20歳の時に着付け教室に通い始めたのが着物生活の始まりなので、割とルールに縛られた人間で「野暮派」だったのですが、30歳の時に日本舞踊を習い始め意見が変わりました。

お花見の時に着物歴50年以上の日舞の大先生が桜柄のお着物を召されていてとても素敵だったのです。

今でもはっきり覚えています。グレー系のシックな色の桜柄のお着物と帯で、半衿と帯揚げが桜色でした🌸

(枝つきでは無かったので、所謂ルール?に反していた訳ではないのです。それでもそれまでお花見には桜柄を避けていた私にとっては嬉しい驚きでした。)

「えー!素敵!!」となってから、私も真似をして毎年お花見の時の帯揚げは桜色で、どこかに桜柄を少し入れます。

 

いくら先取りの季節感を大切にすると言っても着物もただの服なのですから、洋服と同じようにもっと自由に考えて良いのかなと思うようになりました。

お花見にピンクの洋服をあえて着る人もいるだろうし、桜を背にした時に映える色を着る人もいるだろうし、バッグや髪飾りだけ桜にする人もいるでしょう。

他人の洋服コーディネートを見て、お洒落ねとは思っても「あら野暮ね」なんてこと思いませんよね。

 

一緒にお花見をする人達で「サムシングピンク」をしたり、逆に「ピンクは使わずにお花見らしいコーデしばり」などで遊んでも楽しいと思うのです。

色々な考え方があると思いますが、フォーマルな場でないのなら、ワクワクする気持ちになるものを選ぶのが1番!

 

江戸時代のピンクお花見コーデの浮世絵がありました。↓

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(鳥居清長)

雅で華やかですね。お花見楽しむぞ!という気持ちが伝わってきます。



桜がそろそろ満開になります。

連日お花見三昧です。

あとどのくらい楽しめるかな〜🌸