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【きもの文化検定】帯締めの歴史と種類

今回は帯締めの歴史について少し調べてみました。

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「江戸末期の深川芸者がお太鼓結びを発案したことから」

という説(帯揚げと同じ説)もありますが、せっかくなので、今回は違う説について書こうと思います。

syumikimono.hateblo.jp

 

帯締めの始まりは、「江戸文化年間に当時の人気歌舞伎役者が着崩れ防止に帯の上から紐を締めた」ことからと言われています。

これを女性達が真似し大衆に広まりました。

綿を布で包む「丸くげ」が一般的でしたが、明治の廃刀令以後、刀の下緒(さげお)に使われていた「組紐」が職人を救う意味もあり流用されるようになりました。

組紐は巻物の緒・袈裟の紐・武士の装束のために発展したものです。

帯締めとして強度もあり締めやすく、装飾的な意味でも人気になりました。

ちなみに、刀の鞘に付いている下緒(さげお)は武士にとっての便利紐だったそうです。

止血・滑り止め・戦闘中の鞘の回収・人の拘束・長距離移動時に刀を背に背負うため等、色々なことに使われていたのだとか。

 

現在の帯締めの種類

*丸くげ(ほぼ見られなくなったが、アンティーク着物の人気でまた少し見られるように)

*組紐(平組、丸組、角組)

*三分紐など細いもの(通年使える)

*夏のレースもの

があります。

この中でフォーマルに使えるのは基本的に「組紐の平紐で金銀の入っているもの」です。

幅が広ければ広いほどフォーマルになります。


1本の組紐に約1000本の糸が使われていると言われています。色とデザインを決めてから色を染めて組みます。ひと柄に使われるのは5色が基本だそうですよ。


組み台は「丸台」「綾竹台」が有名。

丸台の円形の台は「鏡」と呼びます。↓

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綾竹台は武具の需要が盛んになった鎌倉時代からあり、別名「駿河台」と呼びます。↓

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帯締めは紐一本なのに、着物コーディネートに凄く影響しますよね。

色々と試して遊びたいと思います😊