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【きもの文化検定】帯留の歴史

今回は「帯留」について少し調べてみました。

帯留めは帯締めと共に発展してきました。

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というのも、かつて帯締めと帯留は一体だったのです。

始めの頃の帯締めは、今のように結ぶタイプと留め金式タイプの2種類がありました。

留め金式は帯締めの両端に金具を付け、表金具と裏金具を合わせて引っ掛けるものでした。

このようなものが帯留の始まりです。↓

(画像はWikipediaより)

始めは男性が実用性重視で使用していましたが、徐々に女性も使うようになりました。

芸者衆が、相手の刀の柄など刀の装飾や煙草入れを帯留に作りかえ、契りの証として身につけ始め流行。

 

そして帯締めと同じように、明治の廃刀令の影響が帯留にも出てきます。

職を失った刀鍛冶が帯留産業にも参入してきたことで、技術力が上がり、様々な帯留が作られるようになりました。

 

現在は帯留といえば平打の帯締め(三分紐が主流)の飾りで、素材はべっ甲、蒔絵、彫刻など様々です。

カジュアルな印象の強い帯留ですが、結婚式でもプラチナや真珠、金蒔絵や宝石ものなどの帯留は用いることができます。

ただ帯締めが細いものだとフォーマル感が下がるので難しいところです。

お茶席では帯留で道具を傷つける可能性があるので付けることはありません。

喪服の際も付けてはいけません。

 

以上、帯留についてでした😊

 

今回参考にさせていただいたのは「やまと」さんです。↓

帯留特集