今日は履物について学びました。
日本の履物は大まかにこの4つに分類できそうです😊
①くつ型→
浅沓やかの沓などの和沓。貴族向けで、奈良平安の頃に大陸から入ってきました。(武家は単皮、庶民は素足のことが多かった。)
(画像はWikipediaより)
和沓や単皮について詳しくはこちら。↓
②下駄型→
農具だった弥生時代の田下駄から発展。↓
(画像はWikipediaより)
古墳時代になり農具ではなく履物として使われるようになります。古墳時代から作りはほとんど変わりません。装飾は江戸時代に入ってから発展しました。
元は農具でしたが、室町から江戸は裕福な層が履いていました。庶民も履くようになったのは江戸後期のことです。
現在はフォーマルには使えず、浴衣かカジュアル着物向け。浴衣の場合は素足で、着物の場合は足袋と使用します。
下駄の種類はこちら。↓
*駒下駄。代表的な二枚歯の下駄。
*千両下駄(のめり)。横から見ると千の字に見える。
*右近下駄。比較的新しく、量産されている。
*舟形下駄。下駄の中では1番フォーマル感があり、着物と合わせるのに人気。
*日和下駄。歯の短い下駄。今は雨下駄として使われることが多い。
(画像は辻屋本店さんより。ホームページはこちら。→https://getaya.jp/knowledge/geta_type/)
③草鞋(わらじ)型→
草鞋は藁(わら)で作られた基本的に使い捨ての履物。足首に巻いて履くため脱ぎ履きはし難いですが、山歩きや長距離歩行の際には歩くやすく、昔から旅行や登山には重宝されました。
(画像はWikipediaより)
草鞋を編む技術があったということは、近場に履いていくのに向いている「草履」が作られるようになるのに時間はかからなかったでしょう。
④草履型→
草履の文字の由来は藁やい草や竹の皮などで、元は編んでいたことからです(草鞋と一緒)。
江戸時代で武家社会になり、着脱が楽な草履が一般化しました。
明治の終わりに改良されほぼ今のスタイルに。
かつては畳表が主流でしたが、昭和の頃には革で作られるようになりました。
黒や茶など限られた色のみだったのが、今のように様々な色の草履ができるようになったのは戦後です。
現在はフォーマルには金銀白のエナメル型・佐賀錦・錦織なとで踵(かかと)の高いものが良いとされています。
おしゃれ用は踵が低く、鼻緒や前坪(まえつぼ)や台の色が違うものなど様々です。
下駄とは違い、素足で履くことはありません。
男性が履く雪駄は草履の一種で、現在も畳表(竹皮)が多い。防水性のために底が皮で踵部分に金具があり丈夫で、江戸時代からの履物です。
雨の日は爪皮(つまかわ)付きの雨草履を用います。