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【きもの文化検定】長襦袢の歴史と現在

今日は「長襦袢」について少し調べてみました。

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(画像は鳥居言人「長襦袢」)

襦袢は、今まで下衣だった「小袖」をほとんどの人が外衣として着るようになったため、新たな下衣として作られました。

「小袖」は今の着物の元と言われていて、小さい袖口を持った衣服」のことです。

 

襦袢の語源はポルトガル語のジバン(JIBAO)だそうで、ポルトガルの肌着を真似して作られました。

元は上半身のみの袖のない白い衣服だったそうです。

 

今の「長襦袢」の形は江戸時代の遊女が着るようになったのが始まりです。それまでは半襦袢+裾除けが用いられていましたが、下衣は遊女の仕事服でもあったので、上下一体で華やかで高価なものが作られました。

それを流行に敏感な町人が真似し一般に徐々に普及。

江戸幕府による贅沢禁止令で派手な着物が身に着けれなかった時には、代わりに長襦袢を派手にすることが粋とされたそうです。

赤は魔除けの意味があり、とても人気でした。

 

現在はフォーマルは白、セミフォーマルは淡い色、おしゃれ着向けは色柄様々あります。

大正の頃は長襦袢でお洒落することが盛んで、アンティークものには華やかなものも多いです。

 

衣紋の抜き方は首からこぶし1つ分。抜きすぎると下品、詰まりすぎると見苦しいとされています。

格の高い着物は衣紋を多めに、おしゃれ着は詰め気味に。

きれいな衿合わせは、喉のくぼみが見える程度に合わせ衿山がバストトップに掛かるのを目安にすると良いとのことです。

 

ちなみに、長襦袢には関西仕立てと関東仕立てがあります。

関西仕立ては別衿、関東仕立ては衿肩から裾まで一本の衿で仕立てます。

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今は関西仕立てが多いです。

長襦袢の身丈は着物の着丈より3㎝短く仕立てます。

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今は長襦袢のプレタはあまり種類がありませんね。アンティークはサイズが合わず💦

最近は袖だけポリエステル綸子などで自作して、ウソつきに付けて遊んでいます😊

 

今回参考にさせて頂いたのは「きもの文化検定公式教本①」と、こちらのサイトです。↓(外部に飛びます)

「和楽奄」さん

https://www.warakuan.jp/blog/chiebukuro/2516.html